自分を変える法則 −大前研一的名言−

このタイトル自己啓発的ww

先日のアサカツの時、紹介した大前研一の名言、
意外と知ってる人がいなかったので、ここでも紹介。


人間が変わる方法は三つしかない。一つは時間配分を変える、二番目は住む場所を変える、三番目は付き合う人を変える、この三つの要素でしか人間は変わらない。

もっとも無意味なのは、「決意を新たにする」ことだ。かつて決意して何か変わっただろうか。行動を具体的に変えない限り、決意だけでは何も変わらない。

そして時間、場所、友人の中でどれか一つだけ選ぶとしたら、時間配分を変えることがもっとも効果的なのだ。

「時間とムダの科学」p.95-96

目標があった場合、誰もが、自分もこうなりたいと思うイメージがあるはずだが、
そうなれないのは、具体的な行動がないせいかもしれない。
明日からがんばる、の明日はたぶん永遠に来ないと思うん。
自分にないたい姿と現状のギャップを埋める手段を考える際に、
上記のような行動をしてみたら、何か変わるかもしれない。

また、「やりたいこと」すなわち目標がない、でも何か足らないと感じてる人はどうだろう。
その場合も上の言葉が当てはまると思う。
四の五の言わず、とりあえず行動してみればいいのだ。
ずっと家にいて、いつもと同じ友達と飲んでるだけの日々では、
そんなものみつかるはずもない。

昨年読んだ本の中に印象的な一文があった。

「あなたを知らない世界につれていってくれるのは、あなたの知らない世界の住人だ」byティッピングポイント

ティッピング・ポイント―いかにして「小さな変化」が「大きな変化」を生み出すか

ティッピング・ポイント―いかにして「小さな変化」が「大きな変化」を生み出すか


みんな外に出て、とりあえず、色々やってみようぜ!
新しく知り合った人は、絶対に今まで知らなかったことを教えてくれる。

あと、今日本屋で立ち読みしたこの本もおすすめ。
20代半ばにさしかかり、迷ってる人はぜひ。

20代で人生の年収は9割決まる

20代で人生の年収は9割決まる

1月振り返り:備忘録

1月の備忘録として、これを書く。目標をたてたからには実行しなければならんのだ。
先日書いた、2011年の目標とともに、1月はこれをどのぐらい実行できたのか振り返る。

※黒字:先日書いた、2011年の目標
 赤字:今日追記する、その進捗状況

                                                                                                            • -

◇2011年のモットー

行動者たれ


→まあ、割と行動はできたと思う。しかし、他人企画のものに乗っかってる感も否めないので、それは反省。
 仕事では新しい企画とか、やりたいことを自分から提案していけたので、まあよし。
 しかし、自分がやりたいことはサービスの詳細の企画というよしも事業企画のようなものではという思いがだんだん
 強くなってきたので、2月は今ある会社のリソース使っての新規企業を提案しようと思う。

◇2011年の目標

①多様な価値観、考え方、働き方、生き方を「知る・理解する・持つ・考える」ことにより、

自分の将来の選択をすることのできる、子供、学生、若者創造(ちょっとおこがましい言葉つかいだが…)

のために何ができるか考える。そして、その施策をとりあえずやってみる。

→これは具体的には何も動けなかったなあ。反省…
来月は教育系の集まりもやるし、そこでブレストしたり、自分で考える時間持ちたい。

②恐らく自分自身の一生のテーマである「全ての人が働くことが楽しいと思える社会作り」

のために何ができるかを考え続ける。そして、これもまたアイデアが生まれたら実践。

今はまだ具体策が思い浮かばない。

→これも何も進まず。。やはり、数値目標のないものは動きにくいな。
 2月はこれに関して、1案は作ることを自分に約束する。

③ブログ更新週1回はする。

→今日で4回目だから、とりあえず達成。

④TOIEC600点以上

3年後ビジネススクールに行くために、将来自分のビジネス領域を日本だけにとどめないために、

まずこの点数。ひっくい目標やとわかってますが、まずとります。

→何もやってない。やばい。今月から、15時間/月は時間とろう。
 毎週、就始めに勉強計画をたてよう。
 あと、ビジネススクールは2012年度入学目標に変更。


⑤茶道月2回

長年の願いを叶える。やるからには師範の免状がもらえるまで続ける。

→いや、言い訳なんやけど、茶道教室から連絡来ず。。

⑥勝手にきものprojectの継続と実践。

無料の着付け教室の継続と10月ごろの着物イベントやサービスのたち上げを目指す。

⑦WEB、モバイル領域の知識をつける。また、その人脈の形成。

→他人企画のものに乗っかり、新しいWEB系の人たちと知り合うことができた!
 来月はモバイ
ル系の集まりにも行くから、これはなんとかなるかな。
 できるなら、4月以降ぐらいからは自分で企画したい。

⑧現在の仕事のパフォーマンスを上げるため、また、将来の目標のために、

PHPの勉強を開始し、今年中になんらかのWEBサービスを作る。

→なんもやってない。2月は2週目以降から10時間/月は最低でもその時間をとる!


⑨ビジネス書及び専門書を月に7冊は読了し、そのすべてをブクログに書くようにする。

その理由はブログを書く理由と同じ。

→今月は4冊のみ…反省。。しかもレビュー書いたのも1冊。。だめだ!
 来月からはレバレッジリーディング活かそう。

⑩社会人になって、周りの人から享受してきたものを私も周囲に還元すべく、主催者になる年にする。

→着付け教室を来月やるし、今週末にキャリア教育の集まりやるから、一応OKにする。
 でも、1回だけじゃなく、ちゃんと継続しよう。

振り返ってみたら、なんとやってないことの多いことか!!
目標は常に自由自在に動いていくけど、
その時その時でしっかり、PDSしていかねばならんね。

1/29アサカツ備忘録

この2カ月ぐらい、毎週土曜日9時から勉強会に参加してる。いわゆる、アサカツ。(朝活動するから)
参加してるだけだと、せっかく人からもらったアウトプットを吸収できないまま、
放置してしまいそうだから、これから毎週備忘録として残そうと思う。

                                                                                                • -

◇1/29アサカツアジェンダ【読書会:読んだ本の要点をまとめ、聞いてる人にもメリットあるようにアウトプットする。】

今日は私含め、3人のみの参加だったので、
それぞれの本の内容とそれから類する話を濃くできたのが良かった。

■私が紹介した本

働き方革命―あなたが今日から日本を変える方法 (ちくま新書)

働き方革命―あなたが今日から日本を変える方法 (ちくま新書)

以前、mixiでも紹介した、恐らく私が最も感銘を受けた本。
でも、いざアウトプットしてみると、全然忘れてるし、
本書で紹介されていることを実践しきれてないことがあまりに多かったことが反省。
今日読んだ、「レバレッジリーディング」でも書かれていたことだが、
ビジネス書は実践に生かして、なんぼなので、「実践」を意識したビジネス書読書をしていかねばならん。

何に感銘を受けたかは、詳しくは書かない。(既に書いてるし)

■Kくんが紹介した本

TIME HACKS!

TIME HACKS!

言わずと知れたHACKシリーズのひとつ。
でも今まで、かずまとかレバレッジシリーズと同じく、食わず嫌いしてたジャンル。
紹介してもらえて、興味持つことできて、良かった。
以下は、本の骨子とそこから派生した話。

この本の考え方として、まず大前提としてあるのは、「自分の時間をB/Sシート」
になぞらえて考えるということ。
「自分の時間」イコール「資産」として考え、それをどのように収支管理していくかを意識していくことが大事。

・ONもOFFもやることをTO DOに一元化して考える。
 →そして、ルーティン化できること、と中長期的に実践していくものを分けて実践していく。
  →また、それを1日、1週間、1か月ごとにチェックしていくことが必要。
  →NOT TO DOを決めることも必要。(私も最近これを実践していて、ものすごくしたいこと以外は後回しにすることにしてる。)

・スケジュール管理のためのツール・スキル
 →informant(iphoneアプリ):カレンダー機能とTODO機能が完備。googleカレンダーとの同期も可。
 →googleカレンダー:スケジュールの予定ごとに色付け、祝日設定。どのタスクにどれだけの時間をかけてるかをチェック。
 →ビジネス書を読む時には、実践しようと決めたところにライン引きながら(AP)(アクションプラン)マーク。
 →仕事のタスクは2時間を1セットとして考える。また、雑務はセット間に30分ずつ差し込む。
  また、そのセットももっとも集中したい時間を設ける。
 →PCのデスクトップフォルダの分け方:ストックフォルダ(とりあえずいれるところ)とアーカイブフォルダ(もう使わないと思う                   もの)を分け、アーカイブフォルダに入れ、しばらく経ったものは外部フォルダに保存。


■Sちゃんが紹介した本

1分間マネジャー―何を示し、どう褒め、どう叱るか!

1分間マネジャー―何を示し、どう褒め、どう叱るか!

「目標設定」「ほめる」「しかる」を一分間を基準に考えてみるという本(たぶん)

・部下(仲間)がいい働きをした
 →タイムリーに一分間ほめる
  →部下がしたことが具体的にどy役立ったか、どこが良かったか、など具体的にほめる。
   →ほめられたほうは「どこが良かった」かを理解しやすいので、その行動を習慣づけしやすい。

・部下(仲間)がだめなことをした
 →タイムリーに一分間しかる 
  →相手を認めつつ、相手を否定するのではなく、相手のその「行動」のみしかる。
   →相手は「どこがだめだったのか」を理解しやすいので、その行動をしなくなる。

・目標設定:マネージャーが目標設定をしなければ、ボーリングのピンないのにボールを投げてるようなもの
 →目標設定
  →細かい目標設定を作る。また、行動目標を作る:部下を褒めポイントが多くなって、達成感を得やすい。
  →あえてスタッフに数値目標を課さない:数値管理はマネージャーがするもの。それぞれの部下がそれぞれどんな働きをしたら、   数値目標を達成できるかをマネージャーが考え、部下の行動に落とし込む。また、その行動目標は職種や立場によって、個別に   与えるべき。
  →目標にわくわくイメージをつける。

                                                                                                • -

◇おまけ

今日はアサカツの後、東京都庭園美術館の「タイポグラフィ展」に行ってきた。
デザイン、フォント、ポスター、パッケージとかが好きな人はどうぞ。
私はかなり萌えた。
特に1930年頃のものが全然古くなくて、モダンで色使いがかわいかた。
ぱきっとした色使いと、調和と混沌のミックスと同じ図形の繰り返し…あー萌える。
やっぱ、デザインとかアートとか大好き。
最近、このジャンルのアンテナ張ってなかったけど、一回火ついてしまったら、一気に萌えてきた。

[html:title=http://www.teien-art-museum.ne.jp/index.html
]

                                                                            • -

あと、上で紹介した本を最後に

レバレッジ・リーディング

レバレッジ・リーディング

読み終わったけど、眠すぎて書けないので、明日にでもブクログにレビューアップする予定。

おやすみ〜

ノミのジャンプ力の話

ノミっていう虫がいるやろ?
あれ、跳躍力がすごいらしいねん。
あんなちっちゃい体で20センチも飛ぶらしい。
でも、上から15センチとかのコップかぶせて、数日置いといたら、
15センチしか跳べへんくなるねんて。
でも、それを直す方法がひとつあって、それは、
15センチしか跳べないノミの隣に20センチちゃんと跳べるノミを置いて、
跳ばすことやねんて。

環境で動物の能力なんてどうにでもなるってことやん。

(上の話の詳細はこちらのブログで
http://efficientworks.net/archives/2011/01/flea

環境による成長力の違い、最近はほんまに痛感する。
最近は焦りとか羨望とかで「やらなきゃ」と思うことが多すぎて、
消化しきれないけど、自分がパワーアップしてるのは実感する。

今、一緒に遊んだり、企画したりしてる人らがほんまにすごくて、
例えば、上で紹介したブログの人は同い年やけど、人格的にこんなすごい25歳見たことないうえに、
冷静で頭もよく、話もうまいわけさ。

一緒にあるプロジェクトやってる3つ下の男の子も、まあプレゼンうまいし、
目的意識を強烈に持って生きてるし、その目的を達成するための努力を怠らないストイックさすごいし、
年齢で人の能力なんて絶対に左右されへんってほんま実感した。

あと、ひとつ上の人たちのやってる84ismってのをやってる人らと最近会うこと多いんやけど、
そこの人達も「仕事でなんかやったるぜ!」ってばしばし動いてるし、
フリーで色んな仕事してる人多いしで、
そんな人たちが周りにいる日々は
ほんまに刺激的でめちゃめちゃ楽しくて、でも自分のスペックや経験値や知識のなさが浮き彫りになり、
苦しくて悶え死にしそうな日々でもある。実は毎日泣きたい気分やったりする。
やはり大学4年間を京都でまったりしすぎた代償は相当おっきかった。

でも、この苦しさを克服するのも自分しかいないんもわかってる。
やから、努力するしかない。
この6年あまりのブランクを埋めるべく、寝る時間も惜しんでやることやるしかない。

「何かしたい」「叶えたい目標がある」とかそういう人は
自分を成長させる環境がどういうものかを考えて、
その場に自分を置くべきだと思うよ。

私は私が最下層になるようなところに自分を常に置きたいと思ってる。

2011年の抱負

2011年1月4日になりました。
社会人4年目になる年でもあります。
きちんと将来に向けて、行動をしていこうということで、
備忘録として、ここに2011年の目標を記します。

◇2011年のモットー

行動者たれ

今まで批判者であった自分とは決別し、行動を起こす。

その上での、以下の目標

◇2011年の目標

①多様な価値観、考え方、働き方、生き方を「知る・理解する・持つ・考える」ことにより、
自分の将来の選択をすることのできる、子供、学生、若者創造(ちょっとおこがましい言葉つかいだが…)
のために何ができるか考える。そして、その施策をとりあえずやってみる。

高校生・大学生と色んな生き方をしている社会人が気軽に話すことのできる場作りとか、
学生運営による企業の経営者インタビューサイト作りとかしたい。

②恐らく自分自身の一生のテーマである「全ての人が働くことが楽しいと思える社会作り」
のために何ができるかを考え続ける。そして、これもまたアイデアが生まれたら実践。
今はまだ具体策が思い浮かばない。

③ブログ更新週1回はする。
考え、思考の明文化をすることにより、頭の整理とより深い思考ができるようにする。
これにより、パフォーマンスの再現化を容易にできるようにする。

④TOIEC600点以上
3年後ビジネススクールに行くために、将来自分のビジネス領域を日本だけにとどめないために、
まずこの点数。ひっくい目標やとわかってますが、まずとります。

⑤茶道月2回
長年の願いを叶える。やるからには師範の免状がもらえるまで続ける。

⑥勝手にきものprojectの継続と実践。
無料の着付け教室の継続と10月ごろの着物イベントやサービスのたち上げを目指す。

⑦WEB、モバイル領域の知識をつける。また、その人脈の形成。

⑧現在の仕事のパフォーマンスを上げるため、また、将来の目標のために、
PHPの勉強を開始し、今年中になんらかのWEBサービスを作る。

⑨ビジネス書及び専門書を月に7冊は読了し、そのすべてをブクログに書くようにする。
その理由はブログを書く理由と同じ。

⑩社会人になって、周りの人から享受してきたものを私も周囲に還元すべく、主催者になる年にする。
具体的には、若手社会人の熱い人達をつなげられる会であったり、
教育系の勉強会とかを主催したい。

2011年のフクダユイもよろしくお願いします。
もし何か共感できること、一緒にやってみたいことなどあれば、ご一報ください!
よろしく!

社会貢献はうさんくさいのか

昨日、twitter上で「社会貢献」とか「社会起業」に関して、気になる発言をされていた人がいたので、
今日ここであらためて振り返ってみたいと思う。

その人が言うには、
「社会起業とかわざわざ『社会』ってつけているけど、事業やっている限り、他の起業と何が違うのよ。自分たちはいいことやってますみたいなのが、鼻につく。大体、途上国に自分たちが『〜してあげる』とかいう思いが、上から目線すぎて嫌だ。私みたいな意見の人って世間にはけっこういると思うんだけど」

みたいな内容だった。
うん、言ってることはよくわかる。確かにほんとに「〜やってがえたい」とか「かわいそうなあの人たちのために!」とか思ってやってたら、確かに鼻につくわな。
ただ、私には上記の意見に反論したいことが2点ある。

まず1点目。どういう思いでやってるにしろ、上記意見の女性は何もそのためにやっておらず、
現在事業をしている方々は身を粉にしてやっているのに、やってない人がやってる人を非難しちゃあかんと思うのよね。どんな思いでやってるにしろ、結局それが社会のためになってるんやったらいいやんと私は思う。

2点目。「社会起業」とか「いいことを仕事にする」とかNPO関係の本には数多く書かれているけど、
それってマスコミの人たちが彼らを勝手にパッケージしただけで、本人たちは「社会起業家になろう」と思ってなったわけじゃなくて、結果的にそうなったってだけだと思うのよね。私の数少ない社会企業家の方々のお話を聞いた経験から思うのは、「かわいそうなあの人たちのために何かしたい」じゃなくて、「自分がするべきことはこれなんだ」という使命感を感じている気がする。

まあ、ただ社会貢献って私もあんま好きな言葉じゃないし、最近はそれがすごい上滑りしている感が否めない気がしている。社会貢献って言葉って、当事者意識を感じられない。
あと、ハードルをすごい高く感じる。日本人は控えめだから、途上国に何カ月もボランティア行ったりした経験とかがないと、自信もって「私社会貢献してます!」って言える人いないいんじゃないかな。

世界にはまだたくさんの社会問題があるってことをたくさんの人に伝えることは必要だけど、
すべての人がすべての問題に関心を持つ必要はなくて、自分が関心を持てたテーマにだけ
注力して何かアクションしてみる機会ってのも大事やと思う。

最近こんなネタばっかりです。iphoneアプリを作ってみたいけど、macのOSが必要と知り、愕然としている今日この頃です。mixiアプリ使ったことないけど、そっちに鞍替えするかな…

チェンジメーカーが世界を変える

昨日、チェンジメーカーの著者である、渡邊奈々さんの講演に行ってきた。
最近、社会企業に関するセミナー、勉強会ばかりで、デジタル、webサービスの勉強がおろそかになってる気がするこの頃…(あ、でも最近「ソーシャルメディア×社会貢献」という勉強会には行ってきた。思うところが結構あったので、その話は後々、違うテーマとからめて書くつもり)

昨日のモデレーターの後藤宗明さん、講師の渡邊さんともに、非常に勉強になる御話をたくさん伺わせて頂いた。最近Ustはやっていて、どんなセミナーに行っても、結構使われるようになってきたけど、やはりライブ感というのは大事だなと痛感。すごい人たちの熱というかパワーを直接感じることはやはり貴重だ。

渡邊さんは元来写真家であるのに、こういった社会起業家を応援する立場に立つようになったのは、「日本には若者が目指すべき、目指したいと思えるロールモデルがもういない。」ということに気付いたからだという。
若者、子供にとって、「こういう風になりたい」という思いは、奮起する動力源にもなるもので、絶対に必要なもの。日本にいないなら、世界のそういう人たちを知らせることが必要なんじゃないかということで、雑誌「PEN」での特集を始めた。一時は断られたらしいが、2001年ごろから日本でも「社会起業」という言葉がはやりだして、その後ようやくスタートした。

2010年の今では、「社会起業」は更にはやっていると言ってもいいだろう。一種のブームのようになっている。フローレンスやtable for twoなど、世間を賑わすNPOが増えだし、本屋に行けば、「社会起業コーナー」なるものも登場している。
しかし、どれだけブームになり、社会起業家を目指す人がいようとも、日本にはまだ、受け皿がないというのが現状だ。非営利組織で働く職員の平均年収は200万円程度で、アメリカの半分程度。地方で暮らすならまだしも、都会で結婚して子供を持ってという生活はほぼ絶対にできないぐらいの収入しか得ることができない。

そんな状況を変えるには社会起業家が増えるだけではなく、その他の起業、政府、法律、社会システムも変わらなければないと渡邊さんは言う。
そのひとつとして、日本人は高校卒業後、大学入学前に1年間途上国にボランティアに行くことを義務づけることを挙げていた。また、政治家も行ったほうがいいと。

従来の公共サービスだけでは、足りない部分がある。その部分をNPOが担っている。そのためには、政府、起業、非営利組織の融合が必要で、それが進みつつあるというのは私もわかる。
でも、現時点ではどう変えていいのか、俯瞰的な視点は私にはまだない。ひとつのテーマの解決を図りながらも、その俯瞰的な視点を持つことが今後の私には必要になってくるんだろう。

特徴的だった、渡邊さんの言葉で「教育というのは、変わらない構造の中での一定のルール、常識を教えるもの。変わりつつある現在においては、そんな教育は意味がない」というのがあった。
私も日本の現状では、思考させたり、視野を広げるための教育をあまりされていないことに疑問を感じていたので、非常に共感できた。
また、「安定が不安定につながる時代になった。もっとも安定した選択肢は自らがセフルフスターターになるということ。」というもの。上記と似通っているが、自ら考え、行動し、新しい道を開拓していかねばならない時代になったということなんだろう。

チェンジメーカー~社会起業家が世の中を変える

チェンジメーカー~社会起業家が世の中を変える