初めてWEBサービスを作ってみて考えた3つのこと-Ver 0.00-

先日、仕事ではなく個人的に友人たちとWEBサービスを出しました。
個人的に作ったのは初めてで、仕事(モバイルゲームのプロデューサー職)とは
勝手が違う中で、周りの人に支えられながらのようやくのリリースでした。


サービス名はPICKAREといいます。


どういうサービスかと言うと、
facebook連携サービスです。
・女の子が男の子をデートに誘います。最初のアプローチは女の子からしかできません。
・そのため、男の子はこのサービスの中で「待受男子」と呼んでいます。
・お互いの「デートしたい意思」が両立した段階でお互いのfbアカウントがお互いに連絡されます。
ざっとこんな感じ。


サービスのコンセプトやターゲットの定義、サービス設計、画面設計などなどなどなど
ほんとにあげたらきりがないぐらいに、直したいところがいっぱいあります。
ご意見頂く、至らないところが本当にたくさんあります。
その中で思うことがあったのでまとめたいと思います。(長文です)




◆サービスによりユーザーにどうなってほしいか、という視点の重要性


このサービスを作った中で一番の反省点がこれです。
私たちのサービスリリースの目標は「85世代が85日間で8月5日にWEBサービスをリリースする」
ことが第一でした。この目標にユーザーにどうなっていてほしいかの視点はありません。
そのためか、ユーザビリティやユーザー視点の欠いたサービスになってしまったことは
否めないと思います。
サービスを作るうえで大事なのは、「どんなサービスを作るか」を考えるのではなく、
「そのサービスを使ったユーザーがどんな価値を感じるのか、どんな行動をとっていてほしいのか」
というサービスを使ったイメージを具体的に思い描くのがいかに大事かを思い知らされました。

◆誰にでも好かれそうなものは、誰にも好かれない


PICKAREのうたい文句は「肉食女子が待ち受け男子をデートに誘う」というものです。
しかし、頂いたご意見の中に「肉食女子はこんなとこで男ひっかけねーよ」とか
肉食女子って言われて登録する気にならない」というものがいくつかありました。
ターゲットの定義を曖昧にしたままで、表面的にキャッチ―な言葉を使ってしまったあまりに、
届けるべきユーザーにサービスを届けられなかったことが要因だと思います。


ターゲットを明確に定義することはユーザー数を限定することになると思ってしまうので、
企画者としてはそれは避けてしまいがちです。
しかし、ターゲットを限定しないサービスは誰にでも好かれると思いきや、
誰にも好かれない、使われないということを再認識しました。
確か、博報堂ケトルの嶋さんも言っていたことで、すごく心に残った言葉なのに、
それを実践できず、知識と知恵はやはり別物なのだなと。


◆WEBデザインは誰にでもわかりやすく、使いやすく、楽しければなおよし


今回のこのサービス、WEBデザイナーさんがどうしても見つからず、WEBデザイナー不在のまま、開発し、そのままリリースしました。 やっぱり、見る人が見たら完全にそれはばれてしまっていたので、見た目のクオリティもやっぱりユーザーからしたら物足りない感じなんだと思います。


最近何かと話題のUI/UXについてのご意見もけっこう頂きました。
いかに工数をかけずに、シンプルに構成するかという視点で画面設計を行ったので、
それも言われてしょうがないことだなと思っています。
自分自身で毎日このサービスのサイトを作っていると、
ページを解読する、サービスを進めていく難易度のハードルが低く設定しがちになるように感じました。
「こんぐらいユーザーもわかるだろう」と
ユーザーが初めてこのサービスを使った時のイメージが全然足りませんでした。


あと、これだけデザインの重要性が叫ばれてるのに、WEBデザインちょっとなめてました><
「これだけシンプルなサービスなんだから、シンプルに作ったら、普通に使えるサイトになるっしょ」
とか思ってました!全然違いました。
サービス設計とは逆にWEBデザインは、「誰にでもわかりやすく、使いやすく、楽しければなおよし」
ってものなんだなと実感。

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とこんな感じです。私もまだ若輩者なので、「おめえ、ここ違うんだよ!」
みたいなご意見あれば、是非下さい!

まとめててすごく感じたのは、いつも企画して実施しているようなイベント運営に
関しても同じことが言えるってことです。何事も勉強ですな。
今回のサービスリリースに至っては、今まで机上の空論でしかなかったものを、
実践できたとても勉強になるものでした。
実際にユーザーがいるものを勉強とか言ってはいけないと本当に思いますが、
お許し下さい。

これを活かして、更にいいサービスを作っていければと心底思っているので、
最後はこの一言でしめくくります。

言うは易し、行なうは難し

今回ほど、このことを実感したことはなかった!今まで色んなサービスに曖昧に苦言呈してごめんなさい!これからはきちんと明文化しますw